優しさには、気遣いを。
優しい話を聞いた。
担当エリアが決まっているからなのか
荷物を家に運んでくれる人が
いつも同じ人で、顔なじみになっていたそうだ。
ちょっとでも体を動かせば、
汗がじわっと湧いてきそうな暑い日。
家のチャイムが鳴り、モニターには
いつも荷物を運んでくれる人が写っていた。
冷たいお茶をコップに入れて、
家主は配達員が待つ玄関へと急いだ。
額に汗を垂らした、いつもの配達員に
「いつもありがとう。
もしよかったら、これどーぞ」
と冷たいお茶がはいったコップを
差し出したんだそうだ。
配達員は「ありがとうございます」と礼をいい、
ごくごくと勢いよく飲み、
コップはすぐに空っぽになったみたい。
こんな話をしてくれた人は
優しいと絶賛していた。
この話を聞いた僕は、
優しさには、気遣いが必要だと思った。
あの状況でお茶を勧められたら、
喉が渇いてなくても飲まなくちゃいけないし、
家主の目の前だから、
ゆっくり飲むこともできやしないと思う。
相手への気遣いがあったのなら、
コップではなく、ペットボトルにするべきなんだろうね。
また明日。バイビー