タナカトシユキのブログ

脳内ストーリーと現実ストーリーで、できたブログ。

Oh、尿 !!!

楽しい酒の席を抜け出して、

 

ギリギリで終電に滑り込んだ。

 

道のりは1時間20分。

 

車内は混雑していた。

 

停車するごとに、中にいる人は吐き出され

 

車内に空白が生まれていく。

 

目の前の席が空いたので、

 

腰をおろして、眠りにつこうとした。

 

いつもなら刹那で寝れるのに、

 

どうしても眠ることができなかった。

 

トイレに行きたくなってしまったのだ。

 

道のりは、あと50分。

 

この電車に、トイレはない。

 

膀胱に意識がいかないよう、

 

妄想のブログを書いてみたり

 

読書してみたりしたが、

 

膀胱のことを忘れることは

 

一瞬たりともなかった。

 

それどころか、膀胱への心配は増すばかり。

 

少しでもおさまるように、

 

前屈みになったり、立ったりもした。

 

歩いていたほうが、幾分よいと車内を徘徊するも、

 

限界はじわりじわりと近づいてきた。

 

ペットボトルにしてしまうか、

 

という方法が思い浮かんだけれど、

 

車内には、まだ人はいる。

 

電車が停車するたびに

 

ここで降りようかと思ったけれど、

 

泊まれるところがなさそうな駅ばかり。

 

ピンチ。

 

ダメもとで、いちばんうしろの車両にいって、

 

駅員さんに事情を話し

 

停車中に立ちションさせてくれと懇願したら、

 

「私は、見てないからね」と

 

私が見ていないうちに、していいよ

 

という意味を含んだ言葉をくれた。

 

電車が停止し、急いで外にでて、

 

線路に向かって尿を放出した。

 

苦しみから解放されて、

 

幸せを感じたのは言わずもがな。

 

線路にむかって描いてる放物線は、

 

なかなか消えることなく

 

発車のベルが鳴っても一向に消えなかった。

 

しばらくしたら、

 

扉が閉まり、僕を乗せずに

 

電車が出発してしまった。

 

というのは、うそで

 

僕の放物線が消えるまで

 

ちゃんと待ってくれたのでした。

 

ありがとう、おじさん。

 

大は小を兼ねるっていうけれど、

 

小が大を兼ねることもある

 

っていうことを昨日、

 

身にしみましたとさ。

 

めでたし、めでたし。

 

 

また明日。バイビー

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